POLICE処置は、怪我やケガをした部位の早期治療を助けるための基本的なケアの手順です。一般的にはRICE処置が浸透していますが、最新の処置では『安静』の部分の見解が変わってきており、『最適な負荷』が大切という考え方になってきております。
1. Protection(保護)
怪我をした部位を保護することが重要です。これには、以下のような方法があります。
- 安静にする: 怪我をした部位を動かさないようにして、さらなる損傷を防ぎます。
- 固定する: 必要に応じて、包帯やサポーターなどを使って怪我をした部位を固定します。これにより、部位の安定性を確保し、痛みを軽減します。
2. Optimal Loading(最適な負荷)
怪我をした部位に適切な負荷をかけることで、早期の回復を促進します。これには、以下のような方法があります。
- 適度な運動: 怪我をした部位を完全に休めるのではなく、適度な運動やストレッチを行い、筋肉や関節の柔軟性を保ちます。ただし、痛みを感じるような運動は避けます。
- 適切な負荷: 怪我をした部位に無理な負荷をかけないように注意し、身体に負担がかかりすぎないようにします。
3. Ice(冷却)
冷却は、怪我をした部位の炎症や腫れを軽減し、痛みを和らげるのに役立ちます。
- アイシング: 怪我をした部位にアイスパックや氷を当てて、数十分間冷却します。冷却は、怪我をした直後から24〜48時間の間に行われると効果的です。
4. Compression(圧迫)
圧迫は、怪我をした部位の腫れを軽減し、安定性を提供します。
- 圧迫バンテージ: 怪我をした部位に適切な圧迫バンテージを巻き、腫れや炎症を抑えます。ただし、巻きすぎると血流が阻害されるため注意が必要です。
5. Elevation(挙上)
挙上は、怪我をした部位の腫れを軽減するのに役立ちます。
- 挙上: 怪我をした部位を心臓よりも高い位置に置くことで、血液の流れを促進し、腫れを減らします。例えば、足を傷つけた場合は、足を垂直に挙げて休ませます。
これらの手順を順番に実施することで、怪我をした部位の治癒を助け、痛みや腫れを軽減することができます。しかし、重度の怪我や痛みが続く場合は、専門家の診断と治療を受けることが重要です。